ブライダル業界で活躍する女はたくさんいます。しかし一方で、結婚や出産などのライフイベントを期にブライダルの世界から離れてしまう人が多くいるのも現実です。ライフイベントを大切にしつつもブライダル業界で働き続ける方法についてまとめました。

女性の就業率

グラフ

今日、情勢の社会進出が話題となります。実際に2007年には女性の就業率は過去最高の69.9%となり、それ以降も60%代の高い水準を保ってます。そのため、一昔と違い女性が働き続けることは決して珍しいことではなく、家庭を築いた後も女性が家計の柱になることも多々あります。

しかし一方で出産などのライフイベントにおいて20代後半〜30代で職場を一旦退職する女性も多く、子育て後に希望の職業に戻れない等の不安を抱える方も少なくありません。

 

ライフイベント

社会人になり3〜5年立つと仕事にもなれ、プライベートと仕事のバランスを考えるようになります。その中には「結婚」「出産」「子育て」など女性にとっては今後の人生を大きく左右するようなイベントも多々あります。その中で、これから先のワークライフバランスを考えていく必要があります。

 

結婚

結婚

日本人の初婚年齢は年々増加しています。2018年では初婚における平均年齢は男性31.1歳、女性29.4歳となっています。仕事における30歳前後は独り立ちし、これから大学専門学校などを卒業する新卒の教育を任される時期とも言えます。

男性であれば、これから仕事がより一層楽しくなる時期でもあり、結婚するにはベストな時期とも言えます。

一方で女性にとっては結婚〜出産、子育てを考える時期に入り、今まで通りの働き方は難しくなってしまうかもしれません。そのため、仕事を優先し結婚を見送る女性も一定数存在します

 

妊娠・出産

妊娠・出産

結婚し、妊娠すると女性は産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)は、産前休業として休むことができます。しかし、これは法律の定める産休であり実際には妊娠8〜9ヶ月まで働き続ける女性が多いです。働くことに問題はないですが、働く環境には十分に注意してもらう必要があります。立ち仕事や移動が多い仕事など精神的にも体力的にも消耗するポジションでの働き方は今まで以上に母子の健康に影響を与えます。妊娠をしたら一時的な配置換えなどで無理のない仕事を希望することも必要です。

子育て

子育て

生後1年〜2年立つと育児休暇も終わり始め、職場復帰する女性が多くなります。しかし、子供はまだ幼児のため、預け先や面倒を付きっきりでサポートしてくれる人がいないと職場復帰は難しいです。また、熱が出たとき、症状がおかしい時などはすぐに帰って病院などに連れて行ける環境が必要です。

そのため、職場復帰と言っても今まで通りのフルタイム社員は難しく、アルバイトや時短勤務、フレックス勤務などの働き方を活用する必要があります。

ブライダルの仕事と家庭の両立

様々な業種が提携するブライダル業界。また、同じ式場勤務でもプランナーとサービスでは働き方も違います。そんなブライダル業界で女性がライフイベントと向き合いながらワークライフバランスを実現するためにはどのような働き方が求められているでしょうか。

時短勤務

時短勤務

時短勤務とは3才に満たない子供を養育する従業員が7.5~8時間の所定労働時間を6時間に短縮する制度のことを言います。これにより、子供の送り迎えは勿論、役所や病院など早い時間に受付が終了してしまう場所にもしっかりと通うことができます。

また、一方で給与は下がってしまいます。有給などの制度とは違い、労働者の意思で時間を短縮した分に関して給与保証はされません。その他にも、業務量が多く通常の労働時間内に終わらない時に残業をすることが出来なく、その業務が他の労働者に回って来る場合もあります。

 

派遣社員

事務仕事

派遣社員として働き始めるのも育休後の社会復帰の方法です。派遣社員では派遣会社を通して、働く時間や曜日を自由に変更できます。また仕事も自由に選べるので新しいことをチャレンジする機会としても適しています。

しかし、反対に自分のしたい仕事が派遣として用意されているとは限りません。今まで積み重ねてきたキャリアを活かせる、次のステップに進めるという観点からは外れてしまいます。派遣社員で働く場合は自分のこれからの働き方、キャリアを十分に考慮する必要があります。

 

フレックス勤務

フレックス勤務

時短勤務の一つにフレックス勤務があります。1日の労働時間を出勤時間、コアタイム、退勤時間の3つに分けて考え、コアタイムに影響がなければ出勤、出勤退勤時間は労働者に自由に任せる制度です。

労働者は早朝の通勤ラッシュを回避して、ストレスなく出退勤したり子供の送迎をしたりなど自由な勤務体型を選ぶことができます。

しかし、コアタイムと呼ばれる業務の集中時間は外すことができなく、また企業ごとの就業規則で設定されている労働時間は厳守しなくてはいけません。急な子供の体調不良などによる早退が自由に約束されている訳ではないので注意しましょう。

 

まとめ

ライフイベントを考えた女性の働き方はとても大変です。様々な制度や方法はありますが、どれも不測の事態に万全に対応できるものではありません。子供が熱を出した、倒れたとあっては早退や1日休暇を取るかしないと対応できないこともあります。

その中で、ブライダル業界というのは特に大変な業種と言えます。打ち合わせや施行が入っていれば急な休暇申請や早退はすることが難しいので、パートナーや両親、兄弟に子供を代わりに見てもらわなくてはいけません。

そのような観点から、ブライダル業界では結婚後の退職がとても多いです。しかし、一方では産後の配置換えによる時短勤務など労働者に寄り添った企業もたくさんあります。就職や転職を考える時にはこれらの制度が充実した企業を選び、いつまでもブライダル業界でワークライフバランスを大切にして働くことができるような人生設計をしてみましょう。